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<記事>2016年4月 オーストラリア タスマニア
<現在地>ミャンマー マンダレー

こんにちは、はるです。
この旅最後の訪問国、ミャンマーに来ております。
久しぶりのアジア。
暑いし、騒々しすぎるし、ちょっとおされ気味ですが、急ぐ必要もないし、マイペースにいこうと思っています。

さて、今日の記事は、タスマニア滞在中の食について。
やっぱり食べるの大好きー!なわたしたちが味わった美味しいタスマニアでの食事レポートと、わたしたちが考える食への想いについて。

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<畑から食卓へ 楽しみの種類も量も格段に増す自給自足>
お世話になったパーマカルチャーファームではほとんどの野菜を自給しています。
ホストのポールは通年に渡ってたくさんのボランティアを受け入れています。
たくさんのボランティアをホストするには食費がかさむもの。
でも、ここではボランティアの力も借りて、様々な野菜を育てていて食べるものには心配がありません。

いつもその日に採れる野菜をみて、何を作ろうかと考えます。
採りたてのフレッシュなグリーンサラダは、野菜の味だけで十分美味しい。
オーガニックなので、余すところなく全部いただきます。
一部が少々痛んでいてもよければ問題なく食べれるし、皮も、花も、時には根っこも食べれちゃう。

フレッシュサラダ
畑から採りたてのフレッシュサラダ カラフルなお花は食べて美味しい、目に嬉しい

ある日のランチ
ある日のランチ 釜焼きピザとパン、畑の野菜サラダとグリル


わたしたちが毎日いただいていたのは、前のシーズンに来たボランティアたちがお世話してくれていた野菜たち。
わたしたちはそれを美味しくいただいて、次に来る人たちを思って、今ガーデンにある野菜のお世話をします。
種や苗を植えて、「立派に育って、美味しく食べてもらってね」って願いながら。

育てる楽しみ、収穫する楽しみ、料理する楽しみ、美味しくいただく楽しみ。
そして、どんな風に育つだろうか、どんな風に食べてもらうんだろうか、と少し先の未来に想いをはせる楽しみ。
その全部を味わえるのは、自給ならでは。
それはいわば、大変さや失敗も全部含めての楽しみ。

そうやって、大変さや失敗を苦と思わずに楽しめるのって、ステキな暮らしのエッセンスだと思っています。
どこで暮らすようになっても、できる範囲で自分たちが食べる野菜は自給しよう。そうやって、いつもまちゃと話しています。
あぁー、早く自分たちの畑をしたい!小さくてもいいからガーデニングしたい!!

かぼちゃアーチ
かぼちゃのアーチ 見えますかー?たくさんのかぼちゃが見事になっている

かぼちゃベイク
かぼちゃはオーブンでベイクしてシンプルにいただく。とっても甘くてそのままで美味しい。


<作ってわかる、トマトケチャップの真実>
わたしたちがお世話になったのは4月。夏が終わり、短い秋がやってきた時期でした。
ガーデンでは、トマトがこれでもか!というくらい賑やかになっているところでした。
最盛期は越えたというものの、毎日毎日収穫してもまだまだ実がなっていて、こんなにトマトを収穫したのは初めてでした。
しかも、そのバラエティの多さときたら!
赤、黄色、緑、黒、丸いの、長細いの、でこぼこしたの、小さいの、大きいの・・・覚えられないくらいの種類のトマト。
昨年は不作だったようですが、今年は大、大、大豊作。
たくさん採れたり、全然採れなかったり、経験を重ね、試行錯誤しながらの今年の大豊作だったようです。

トマトいっぱい
毎日毎日、熟れてくるトマトを収穫 こんなにできるのね!と嬉しい悲鳴

食べきれないくらい収穫できたトマトは、トマトピューレやチャツネ、ケチャップにして保存食とします。
保存食作りも全部ポールが自分でやっていて、キッチンのパントリーは男の一人暮らしとは思えないくらいの充実ぶり!

ここで、わたしは採れたてトマトで初めてケチャップを作りました。
採れたてフレッシュなトマトでケチャップを作るなんて、なんて贅沢な!!
と思ったんですが、食べても食べてもまだまだ熟れてくるトマトがあるので、保存食作りは理にかなったもの。

大きな寸胴鍋2杯分のトマトを、炒めた玉ねぎとにんにく、同じくガーデンから採れたハーブと一緒に、煮込んで煮込んで、濾して、煮込んで・・・水分をとばして出来たのは始めのトマト量の1/3くらいのケチャップ。
あんなにあったトマトも、ケチャップになると「あれ、これだけ?」って寂しく感じるくらい。
小瓶一本のケチャップを作るのに必要なトマトの量がどのくらいか、作ってみるまで想像もしたことがありませんでした。
そして、市販のケチャップと比べると明らかなのがその色の違い。
自家製ケチャップは、決して鮮やかな赤色ではなくて、自然の優しい橙色。
市販のケチャップのあの赤色はどうやって作られるのか・・・。

ケチャップ煮込み
お鍋いっぱいのトマトをぐつぐつ煮込む

ケチャップ完成
完成したケチャップ!瓶に入れたら何だかとても愛しくなってくる

今まであまり意識することなく口にしていたケチャップですが、こうして自分で作ってみて、初めてわかることって思っている以上にたくさんあります。
そして手作りの功績は何より、美味しい!ということ。
時間をかけて、愛情をかけてつくるから、すごくありがたみも感じます。

ケチャップに限らず、市販の調味料に関してはほとんど同じことが言えるのかもしれません。
わたしたちは、旅をはじめてから、料理をするときに既製の調味料はほぼ使わないようになりました。
自炊のために、色々な調味料をバックパックに入れて持ち運ぶことができない、ということも一つの理由ですが、もっと大きな理由は必要ないから、ということ。
ドレッシングも、マヨネーズも、何とかソースも本当はいらない。
いつも持っているのは、塩と黒胡椒とオリーブオイル、それと各土地土地で手に入る蜂蜜。
必要に応じて、ライムやチリやハーブを使えば、これだけで十分にやっていける。
というか、むしろシンプルでこれでいい!ということがわかりました。
日本に帰ってからも、油やお醤油、お味噌など、日々使う調味料は納得のいく良いもの(できれば自分で作りたい)にして、ちゃんと気を使っておきたいなと思っています。


<フードプリントを意識してみる 見えないところに想像力を>
ポールのファームで滞在中に口にしたものは、ほぼ国産、特にタスマニア産のものでした。
食料自給率の高いオーストラリアなので、当然といえば当然なのかもしれません。

ある土曜日、ホバートのサラマンカマーケットでわたしたちはピーナッツバターを購入しました。
「Home made in Tasumania Organic Peanut Butter」というラベルをみて、それだけで「良いもの」という認識をしていたわたし。
ポールから「ピーナッツはどこ産か知っている?」って聞かれたときに、頭にハテナが浮かびました。
「made in Tasmaniaだから、タスマニア産じゃないの?」って。

詳しく聞いてみると、わたしたちが購入したピーナッツバターは、オーストラリア本土から運ばれてきたピーナッツをタスマニアまで輸送して、タスマニアで加工しているとのことでした。
だから「Home made in Tasmania」。
うーーーん、なるほど。

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みなさんはフードプリントってご存知ですか?
フードプリント(Food Print)とは、Food(食料)とFootprint(足跡)を合わせた造語です。
食料に特化したライフサイクルアセスメントとして、ある食料の誕生から死までの環境負荷の総量(自然の生態系を踏みつけた足跡・その大きさ)を表す概念。
食料の誕生から死とは、つまり、食料の生産、輸送、貯蔵・流通、加工・調理、消費、廃棄にわたるすべての過程を指します。
(参考:東京薬科大学 生命科学部HP)
フードプリントが大きければ大きいほど、環境負荷が大きいということです。

このピーナッツバターの場合、オーガニックで国産だけれど、本土からタスマニア島まで運ばれるために、「輸送」の部分でフードプリントは大きくなっていたのです。
ここで言いたいのは、「地元タスマニア産じゃないからダメ!」ってことではありません。
購入したピーナッツバターは、オーガニックでクオリティーも高く身体にも良い、優良商品。
ただ、「国産」とか「オーガニック」っていう言葉だけじゃなくて、具体的なところまで、その裏側まで、しっかりと意識を向けることが大事なんだ。
そんな基本を学んだ一コマなのでした。

食料の輸送距離をあらわすフードマイレージとはまた違った尺度がフードプリント。
とても大事なことなので、もう少しわかりやすく、例えば、「じゃがいも」で考えてみたいと思います。

鎌倉在住の小野家の場合。
自転車で近くのスーパーに行って北海道産のじゃがいもを購入。自宅でお味噌汁の具にして食べる。
この場合、北海道で作られたじゃがいもが鎌倉に来るまでにかなりの移動距離。
もし、大規模農場で育てられていたら、栽培のために広大な土地が使われている。
土地を耕したり、肥料をやったり、水をやったり、収穫したりするのにも、様々な機械や車、水のエネルギーが使われている。
自宅での調理にはガスが、じゃがいもを洗うのに水道水が、入っていた包装のビニールとむいたじゃがいもの皮はごみとして市の回収日に出すので、廃棄のためには回収車、焼却のエネルギーがそれぞれかかっている。

ここ、ポールのファームの場合。
自宅のガーデンでじゃがいもを有機栽培。保存は土の中で。育てるために必要な水は雨水、肥料は自前のコンポスト。
ガーデンから食卓までは徒歩1分。じゃがいもを洗う水は雨水、洗った後の水はガーデンの水遣りに再利用。
オーブンで焼き揚げチップスに。皮はむかずにそのまま食べる。芽の部分は取り除いてコンポストへ。廃棄ゼロ。

じゃがいも 採りたて
採りたてのじゃがいも 大きくなっても収穫せずに、そのまま土の中で保存している。

フィッシュ&チップス
絶品!フィッシュ&チップス。採りたてじゃがいもはほくほくのチップスに。魚も近海でとれた地のもの。

自然環境に与える影響の差は、こうして並べてみるとよくわかります。
どちらが環境に良いか悪いか。見えないところで、実際に与えてしまっている環境負荷はどのくらいあるのか。
少し想像力を働かせてみると、今までみえなかった(みようとしなかった)ものが浮き彫りになってきます。
(この比較、あくまでわたしの理解の範疇です。もっと詳しく勉強したいな。)

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最近、このフードプリントを意識するようになりました。
身体に良いからオーガニックのものを選ぶ、地域経済のために地産のものを選ぶ。
それに加えて、地球全体の環境問題に配慮して、フードプリントが小さいものを選ぶ。
少し意識するだけで、食と環境の関係性が見えてきて、とても興味深いです。

どうやって育てているのか生産者さんに直接きいてみたい。それなら、スーパーよりもファーマーズマーケットへ。
どこの食材を使って、どうやって調理しているのか知りたい。外食するなら、ファーストフード店より、それらにきちんと答えてくれるレストランへ。

そうやって食に対する問題意識をもってみることで、少しの想像力を働かせてみることで、興味が芽生え、思考が変わり、選択と行動が変わる。
そうして少しずつ、暮らしのあり方が変わっていく。
今ではそんな風に考え、行動できるようになってきました。

タスマニアンビーフステーキ
人生で一番美味しかったビーフステーキ。このタスマニアンビーフは、ポールの友人のファームから。購入したわけではなくて、労働力と交換で得たものらしい。付け合せの野菜は全部ポールの畑から。

牡蠣をとる
その辺の海辺には天然の牡蠣がいっぱい!ハンマーを持って、はじめてとった天然の牡蠣。

新鮮な生牡蠣
新鮮な生牡蠣。ホイルで蒸し焼きにしていただいた。文句なしで美味!!

こんなことを一つ一つ考えるのは大事なんだけど、でも、なんだかいちいち面倒くさい!!というのも本音のところ。
だからわたしたちは、「結局は自給自足が一番いい!」「食の自給が一番の贅沢!!」、という考えに拍車がかかっていくのでした。

それにしても、この旅の間に、「食」について色々な価値観や考えを持つ人、様々な「食文化」に出会ってきたおかげで、「食」について真剣に考えられるようになりました。
今までも「食は大事」と思っていたけど、もっともっと根本から考えさせられたというか。
ちゃんと、自分で責任を持たなきゃという気にようやくなれた。
暮らしの中の大きな楽しみ、生きる幸せでもある「食」については、これからも関心を持ち続けていたいです。

では、また!
はるみ
Secret

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