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<記事>アメリカ合衆国 オレゴン州ポートランド
<現在地>オーストラリア メルボルン近郊

こんにちは、まちゃです。
今回は、ポートランドのお話の最終回です。

僕たちは、ルーシー&ポールの家でしばらくお世話になったあと、ポートランドのノースイースト地区に住む次のホストのところで2週間ほど滞在させてもらいました。
次のホストは、ロイ&キムという60代のご夫婦。
ロイ&キムは1884年に建てられた歴史ある家を自分たちで、修復して住んでいます。
そして、現在も1890年建造の別の家を、人に貸すために修復中で、僕たちはそのお手伝いをさせてもらっていました。
僕たちも、自分たちで古い家を直せるようになりたいと思っているので、今回の滞在では「少しでもDIYスキルを高められたらいいな」と思っていました。
そして実際にロイ達からは、ポートランダーならではのDIY精神やシェアの精神など、たくさんのことを学びました。


最初、ロイ達の住む家に着いて、まずその家の凄さに驚かされました。
ビクトリア王朝時代に建てられた当時の趣を、出来るだけ忠実に再現して修復されたロイの家。
それは来る前の想像をはるかに超えていました。

ヴィクトリアン・ハウス
1884年建造のおウチ外観。

まるで美術館か博物館のような家!
というか、もはや家そのものが美術品という感じ。
家に置いてある家具など、細かなところにもこだわりが宿っている。

ダイニングルーム
家に入ればそこは別世界。

オーブンとコンロ
アンティークなオーブンとコンロ。キッチンも可愛かった。

「ここが君たちの寝る部屋だよ。」と通された部屋もやっぱり凄かった。

寝室
この部屋で寝させてもらっていました。

「こんなところで寝ていいんですか」、という感じの僕たち。
いかにもバックパッカーなスタイルの僕たちとはギャップがありすぎる気がして、最初のうちは、家の中では何を触るにも緊張してしまうほどでした。


さて、そんな風に始まったロイ&キム宅でのステイ。
二人ともとっても気さくでいい人たちでした。
二人は日本にも何回か行ったことがあるそう。
彼らには二人の息子さんがいて、幼い頃から日本語を習っていたらしく、その関係で日本で息子さんたちと一緒にホームステイしたり、旅行したりしてたとのこと。

そして近々、下の息子さんは大学を卒業して、日本で英語を教えながらしばらく住むつもりだとか。
その時は、ぜひロイ&キムにもまた日本に来てほしい。
そして僕たちのところでホストさせてもらいたい。
そうやって、今回の旅でお世話になった人たちに、いつか自分たちの家に来てもらいたい、というのも僕たちの妄想の一つ。
数年後は日本のどこに住んでるかわからないけど、ぜひ僕たちの暮らしを見に来てほしい。


旦那さんのロイは、長年勤めていた電気関連の会社を引退して、今は1890年建造の別の家の修復に日々取り組んでいます。 
この家の地下階の修復はすでに終わっていて、2人の人がその部屋を借りて住んでいます。

家、修復中
現在、修復中の1890年建造の家。約3キロも離れたところから、現在の場所までトレーラーで移動させてきたとのこと。

奥さんのキムは普段、地元のリカーショップで働いているので、滞在中はロイと3人で過ごす時間が多かったです。


さて、僕たちが滞在中、主に手伝わせてもらったのは修復中の家の外階段の欄干作り。

欄干作成中
これが欄干部分になる。組み立て、塗装、取り付けまでの全ての作業を経験させてもらった。

といっても、僕たちはDIY初心者。
電動の大工道具なんかも、今回初めて使うものが多かった。
ロイはそんな僕たちに、道具の使い方や、家を直すときの心構えなど、一つ一つ本当に丁寧に教えてくれました。
ロイは、僕たちにとって、まさに「DIYの師匠」のような存在でした。

共同作業
作業風景。はるもDIY女子デビュー!

作業場
色々な道具の使い方を教わった。

ペインティング
塗装中。木目と継ぎ目にそって、きれいに仕上げる。

家の修復にかける、ロイのこだわりは凄い。
例えば1890年当時に一般的に使われていたドアや手すりと、現在の家のそれらとではサイズが違う。
でも、ロイは当時の家の雰囲気をそのまま再現したいから、わざわざ当時のものと同じサイズのアンティーク品を探しだしてきて使っている。
なければ、既製の資材を採寸し直して、いちから自分で作っちゃう。
僕だったら、「まぁいいか。」と、適当にやってしまいそうだけど、そこを一つ一つ妥協せず、こだわりぬくところが凄いな、と。

また色々なことを教えてもらいながらも、印象に残ったのは、ロイのホストとしての姿勢。
ロイは作業中、「特にやりたいこと、学びたいことがあれば言ってね。」、「僕のやり方が絶対というわけではないから、他にアイデアがあればどんどん言ってね。」、「逆にやりたくないことだったら、やりたくないと言ってくれればいいから。」といつも言っていました。
そう言ってもらえることって、僕たちとしては、すごくありがたいこと。

僕たちは普段、workawayっていうウェブサイトを使ってホームステイやファームステイのホストを探すことが多い。
workawayの仕組みは、wwoofに似ている。
ホストの家の仕事(農作業とか、家事とか、ベビーシッターとか家によって様々)を1日数時間手伝う代わりに、寝泊りと食事を提供してもらえる。
お金もかからず、現地の暮らしに入っていけるから、すごくいい。
wwoofと違って、一度の登録で世界中の地域からホストを探すことが出来るし、ファーム以外のホストもいるから、多様な経験が出来る。

でもworkawayにしても、wwoofにしても、中にはこちらの意見は一切聞かず、一方的にホストのやり方を押し付けるだけだったり、ただの労働力として人を受け入れているだけだったり、一緒に作業することも無くボランティアに仕事を全て任せきりだったり、そんなホストもいる。
ホストそれぞれのやり方の違いだとは思うけど、僕たちは、そういう環境では強いストレスを感じてしまうことが今回の旅でよくわかった。
僕たちもいつかは旅人を受け入れる側になりたいんだけど、ホストとして、ロイのような心や姿勢をいつも忘れずに持っていたいな、と思う。


そんな「DIYマスター」、ロイのおかげで、僕達もDIYスキルをちょっとだけ上げることが出来た。
ところでポートランドでは、この「DIY」がかなり一般的な文化になっているようでした。
例えば、なんとなく家の近くを散歩していたら見つけた「リビルディング・センター」というお店。
ここでは、寄付された家具や廃材が安く売られていて、DIY好きのポートランダー達が掘り出し物を求めて、たくさん訪れます。

リビルディング・センター
リビルディング・センター。「DIYの聖地」として有名なんだとか。

家具・廃材たち
掘り出し物が見つかるかも。

僕達も、たまたまここを見つけたときは、「何か買って行きたい!」、「このお店、日本にもあればいいのに!」と、とても興奮しました。


さてさて、家の修復作業でDIYを教わる他に、ロイには色々なところに連れて行ってもらいとてもお世話になりました。

ロイとハイキング
ハイキングにも行きました。

滝だらけ
今だけ季節限定の滝。360度あらゆるところから滝が流れていた。

そうやってリアルなポートランドをあちこち見せてもらう中で、「これはポートランドらしいな!」と思わされる場面がいくつもありました。
特に感じる機会が多かったのは、ポートランダーの持つ「シェアの精神」。

例えば、修復作業に必要な道具を借りに行った「道具のライブラリー」。
ここでは、まさに図書館のように、DIY作業に必要な大工道具などを借りることが出来ます。
市民ボランティアによって運営されていて、週2回開かれるこの「道具のライブラリー」。
揃えようとすればかなりの出費になる大工道具や庭仕事用具だけど、これならお金をかけずに、誰でも気軽にDIYをはじめられます。
道具の使い方や、必要なスキルも相談すれば教えてくれるようです。
これはぜひ日本にも持ち帰りたい仕組み。

道具のライブラリー
大工仕事から庭仕事まで、あらゆる道具がそろっていた。

住宅街で見ることが出来る、交差点に描かれたアートも面白い取り組みでした。

交差点アート
普通の住宅街に突然現れる。交差点アート。

これは「シティ・リペア」というNPOによるもの。
人が居心地よく過ごせる街づくりの一環として、交差点の地面に絵を描くという活動をしている。
もともと住宅街には地域の人々が気軽に集まれる場所が少なかったので、交差点という場所を活用できないかと考えたのが始まりだそうです。
道路は市のものだし、活動当初は市からの許可がなかなか得られなかったらしい。
けど、実際にやってみたら、走る車がスピードを落として事故が減るし、人々が集まって、地域も明るい雰囲気になるという効果があった。
ということで、今では市からも認められ、この活動が広がっているようです。

街角ライブラリー
絵だけじゃなく、手作りのベンチや小さな本棚が置いてある所もありました。本は自由に持ち帰れる。

そうやって本来は市のものである道路を、人々の交流の場所として住民が活用したり、みんなが読める本棚を道に置いてみたり。
こんなとこにもポートランダーの「シェアの精神」が感じられました。

「シェア」はステキ暮らしのキーワードの一つ。
今まで、個々で所有していたものをみんなで共有していくことが、これからはどんどん当たり前になっていくのかもしれません。
僕たちも暮らしを始めたら、「みんなが見に来れる小さな図書館を家でやりたい」とか、「アウトドアキッチンを作ってご近所さんとシェアキッチン、シェアご飯をしたい」とか色々妄想しています。

みんなの道具倉庫
ロイの家では、庭仕事の道具倉庫を開放して、ご近所さんとシェアしていた。


また、ローカルな暮らしとは、正反対のイメージがあるファーストフードのお店に連れて行ってもらったときも、ポートランドらしさを感じることが出来ました。
僕たちが行ったのは、バーガービルというファーストフード店。
見た感じは、一般的なファーストフードチェーンのお店とあまり変わらないのだけれど、中身が違う。
ここでは、出来るだけ地元の食材を使ったメニューを提供している。
季節毎に地元でとれる果物を使ったシェイクがあったり、地元産のチーズやお肉を使ったバーガーがあったり。
うーん、何だかとってもポートランド。

ロハスなタウンのシェイク
期間限定のチョコレート&ヘーゼルナッツ・ミルクシェイクをオーダー。ナッツもミルクも地元産。

そんな感じで2週間の滞在中、ロイ&キムには、リアルなポートランドの暮らしの色々な側面を見せてもらったのでした。


最後に、ロイ&キムが作ってレシピを教えてくれた、「これぞアメリカ!」な食べ物を紹介します。

キムのブラウニー
キム直伝のブラウニー。小麦粉を3回振るうのがポイント。アイスをのせて食べちゃう。

アメリカン・パンケーキ
アメリカ流ふわふわパンケーキ。甘いメープルシロップをかけて、カリカリベーコンと一緒に食べるのが正しい食べ方。慣れると美味しい組合せ。

ロイのシナモンロール
ロイが早起きして朝食に作ってくれたシナモンロール。とても甘い。

どれもカロリーは高めだが、ここでは太ることを気にしたりせず、アメリカンな気分を存分に満喫させてもらった。
ここでの滞在中は、実際少し太ったと思う。


というわけで、ロイ&キムやルーシー&ポール達のおかげで、大好きな街になったポートランド。
そこには、ステキに暮らすためのヒントがたくさんありました。
またいつか帰ってきたい場所です。

ではまた!

まちゃ
Secret

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