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<記事>2016年1月アメリカ オレゴン州ポートランド
<現在地>オーストラリア メルボルン近郊

こんにちは、はるです。
今オーストラリアでステイさせてもらっているところは、とっても居心地の良い家庭で気づいたらもう10日以上が経っていました。
ここの暮らしから学ばせてもらうことが多く、とっても充実しています。
スローな時間を味わっているのに、ほーーーんとにびっくりするくらい一日が過ぎるのが早いです。
なんで滞在先によって、こんなに時間の流れ方、感じ方が違うんやろ・・・?
シェアしたいこともいっぱいあるので、近いうちにここでの記事もアップします。

今日は昨日に引き続き、滞在してみたから分かったポートランドの暮らしのお話、その2です。

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お世話になったファームを、予定していたより早く出ることにしたわたしたち。
というのも、ありがたいことに次にお邪魔させてもらえるお宅が見つかったから。
わたしの兄の紹介で、ポートランドに住む兄の友人カップルのお宅で数日間ステイさせてもらえることになりました。

兄の元同僚のルーシー(アイルランド出身)とポール(生粋のポートランダー)は、新婚ホヤホヤのカップル。
しかも、お邪魔したのは年明け早々2日からというなんともあつかましいわたしたちを、二人は温かく迎え入れてくれました。
まったく面識がなかったので少し緊張もしていたのですが、兄から聞いていた通りのステキなカップルで、彼女たちを一目見ただけで、そして家に迎え入れてもらったその瞬間から、「ここに来れて良かった。」と感じました。
はじめましてなのに、このほっとする感じ。
もうすでに、「出会えて良かった」と直感で思ったのです。
二人を紹介し、繋げてくれた我が兄に猛烈に感謝。

手作りオーナメント
クリスマスツリーに飾られていたかわいい花婿さんと花嫁さんのオーナメント 手作りのプレゼントだそう 

ルーシーとポールとは色々な話をしました。
結婚観、家族観、仕事観、これからの夢、そして老夫婦のような新婚生活について(わたしたちの新婚鎌倉生活と、ルーシー&ポールの新婚ポートランド生活では共通点がいっぱいあった!<過去記事>新婚老夫婦生活のすすめ

ある時、二人に「ところで、なんでポートランドに来たかったの?」と尋ねられました。
ここで当たり前に生活している二人にとっては、ポートランドがどうしてそんなに話題になるのか不思議なそうです。
「今、日本で流行りになっている、オルタナティブといわれるポートランドの暮らしをみたくて」と答えながら、わたしたちが雑誌やネットで得た情報を伝えたり、お洒落な地元ブルワリーやサードウェーブコーヒーで有名なカフェの名前をあげてみました。
また、興味のある地産地消のファーマーズマーケットやコミュニティガーデンについて尋ねてみたり。

でも、わたしたちの熱をよそに、「僕らは人気のお店とか全然知らないんだよね。あまり行かないし。」
「食に関して意識が高い人は多いけど、それは特別なことじゃない。周りにある良いものを選ぶと自然と地元産のオーガニックなものになるのかも」というのが二人の返答。

ファーマーズマーケット
いつもどこかでファーマーズマーケットが開かれている

買い物 スーパー
日常的にお世話になるのは近くのスーパー 野菜はオーガニック認証がついているものがほとんど

実際、そんなものなのかもしれません。
わたしたちも鎌倉で生活をしていたとき、観光客に人気のレストランやカフェにはほとんど行かなかったし、そもそもどこが人気なのかよく知らなかった。
いつも近くのスーパーや魚屋さん、お気に入りのパン屋さんで買い物をして、家でご飯を食べるのが日常。
家でゆっくりコーヒーを淹れてまったりするのが、カフェに行くより落ち着く大好きな時間だった。

ポートランドではスーパーやコープで地元産のオーガニック野菜や果物を豊富に取り扱っているので、ファーマーズマーケットに行かずとも、食卓にあがるものはオーガニックなものが多いです。
(オーガニック認証って何だろう?って疑問ではあるけれど)
ルーシーとポールの家にはカフェに劣らない豆から挽く本格的コーヒーマシーンがあり、コーヒー豆もちゃんと選んで購入しているので、お気に入りのコーヒーがいつでも飲めます。
(ボタン一つで淹れられるので、味気ないとは言っていた)

ポートランドに行くまでは、色々な情報に目移りして「この人気のカフェに行ってみたい」「色んなファーマーズマーケットを廻ろう」とか浮き足立っていたものの、実際ポートランドを訪れてここに暮らす人と共に生活をさせてもらって、目が覚めたというか、地に足が着いたというか。
結果的には、「行きたいな」と思っていたお店には、約1ヶ月間のポートランド滞在中一度も足を運びませんでした。
(たまにはステキなカフェに行ったり、お洒落なレストランで食事することも暮らしのアクセントになるので大好きですが)

代わりに、家の近くの二人のお勧めレストランバーに連れて行ってもらったり、自分たちで買い物をして食事を作っては、ゆっくりしたお家ご飯の時間を楽しんでいました。
あと、近くに住むルーシーのお姉さん家族のお宅によばれて夕食をごちそうになったり。
一緒に食卓を囲むとか、家族と過ごす時間を大切にするとか、そういった日常のありのままの暮らしに息づく小さな幸せな時間を、日々堪能していたのでした。

ポテトブレッド
パンやケーキを焼いてお家カフェ 冬の寒い日にはぴったりの過ごし方

ルーシーたちと話していてもうひとつ興味深かったのは、働き方についての話。
今はルーシーもポールも定職についていない状態。
いわば、わたしたちと同じく新婚無職カップルです(笑)
(あ、わたしたちはもはや新婚ではないのかもしれない・・・)

ルーシーは今はボランティアで難民や移民の人向けに英語を教えています。
ポールはフリーのライター。
あと、今住んでいる自宅をair B&Bで貸し出してもいます。

ポートランダーにとっては定職に就いていることは何のステイタスもならないことで、むしろ複業や兼業、起業で多様な働き方を実現するのがクールなこと。
特に学歴が高い人ほど、「自由でクリエイティブな働き方」を追及する人が多いそうです。

日本社会とは逆だなーと感じます。
もっとも、今は日本も少し前とは流れが変わってきているとは思いますが。

スーパーに買い物に行っても、レジに立っているのは虹色カラーの髪の毛をしたパンクなお姉さんだったり、やけにフレンドリーな顔中ピアスだらけのお兄さんだったりします。
少なくとも日本のスーパーのレジでは見たことの無い風貌の人たちが働いている。
スーパーの求人には「変わり者募集。奇抜な人、待ってます」みたいな謳い文句が出ているそう。
ぶっ飛んでいて個性的なのがカッコいいとされるポートランド。
まさに、ポートランドを表すスローガン的な言葉「Keep Portland Wierd (ずっとヘンテコなポートランドでいよう)」その通りだなぁ、と思います。

雪お散歩
ポートランドでは珍しい積雪に、街中でもスキーやソリを持ち出して楽しんでいる人をたくさんみかけた

最後に、実際に滞在してみたからこそ知ったもう一つのポートランドについて。

憧れられるポートランドの生活も、実は良いことばかりではありません。
移住者が増え、人口が増え、地価や物価があがってきています。
車も増え、排気ガスや交通渋滞の問題もあります。
「環境に優しい」といわれているけれど、地元企業による大気汚染が近隣住民にとって深刻な問題となっています。
ダウンタウンにはホームレスがたくさんいるし、多くはないけど治安の良くないところもやっぱりあるそう。

ポートランダーの尊敬すべきところは、このような問題をしっかりと「自分の問題」として捉え、着実に行動に移しているところ。

例えば、上記の大気汚染問題について。
行政だけにまかせるのではなく、地域住民が主体で住民運動を起こして企業に対する抗議や働きかけを繰り返しています。
Portland's toxic air
(記事に出ているのはルーシーのお姉さん家族。旦那さんのビルはポールの長年の友人)

自分たちで暮らす地域を、自分たちの手で守り、良くしていく。
ここポートランドに住む人たちからは、そんな気概をひしひしと感じます。
それは、「ポートランドが大好き」というポートランダーの誇りにも繋がっているのでは。

散歩ベンチ
お散歩中、たまたま座ったベンチの足元にあった言葉

”オルタナティブな(既存のものの代替えの、別の)暮らし”って何なんだろう。
旅の間もずっと考え続けています。

ルーシーやポールをはじめ、ここポートランドに住む人々が送る日常の暮らしがそれだとしたら、それは何も特別なことではないはず。
日常の暮らしの中に小さな幸せを見つけ、それを大切に育むこと。
自分の暮らすその地を愛すること。
型にはまらず、変わり者で居続けること。
そういうことから「オルタナティブ」が出発していくのかも。

わたしたちが実現したいステキな暮らしの答えは、すごく身近にあるのかもしれません。

はるみ
Secret

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