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<記事>2016年4月 オーストラリア タスマニア
<現在地>ミャンマー マンダレー

こんにちは、はるです。
この旅最後の訪問国、ミャンマーに来ております。
久しぶりのアジア。
暑いし、騒々しすぎるし、ちょっとおされ気味ですが、急ぐ必要もないし、マイペースにいこうと思っています。

さて、今日の記事は、タスマニア滞在中の食について。
やっぱり食べるの大好きー!なわたしたちが味わった美味しいタスマニアでの食事レポートと、わたしたちが考える食への想いについて。

****    ****    ****

<畑から食卓へ 楽しみの種類も量も格段に増す自給自足>
お世話になったパーマカルチャーファームではほとんどの野菜を自給しています。
ホストのポールは通年に渡ってたくさんのボランティアを受け入れています。
たくさんのボランティアをホストするには食費がかさむもの。
でも、ここではボランティアの力も借りて、様々な野菜を育てていて食べるものには心配がありません。

いつもその日に採れる野菜をみて、何を作ろうかと考えます。
採りたてのフレッシュなグリーンサラダは、野菜の味だけで十分美味しい。
オーガニックなので、余すところなく全部いただきます。
一部が少々痛んでいてもよければ問題なく食べれるし、皮も、花も、時には根っこも食べれちゃう。

フレッシュサラダ
畑から採りたてのフレッシュサラダ カラフルなお花は食べて美味しい、目に嬉しい

ある日のランチ
ある日のランチ 釜焼きピザとパン、畑の野菜サラダとグリル


わたしたちが毎日いただいていたのは、前のシーズンに来たボランティアたちがお世話してくれていた野菜たち。
わたしたちはそれを美味しくいただいて、次に来る人たちを思って、今ガーデンにある野菜のお世話をします。
種や苗を植えて、「立派に育って、美味しく食べてもらってね」って願いながら。

育てる楽しみ、収穫する楽しみ、料理する楽しみ、美味しくいただく楽しみ。
そして、どんな風に育つだろうか、どんな風に食べてもらうんだろうか、と少し先の未来に想いをはせる楽しみ。
その全部を味わえるのは、自給ならでは。
それはいわば、大変さや失敗も全部含めての楽しみ。

そうやって、大変さや失敗を苦と思わずに楽しめるのって、ステキな暮らしのエッセンスだと思っています。
どこで暮らすようになっても、できる範囲で自分たちが食べる野菜は自給しよう。そうやって、いつもまちゃと話しています。
あぁー、早く自分たちの畑をしたい!小さくてもいいからガーデニングしたい!!

かぼちゃアーチ
かぼちゃのアーチ 見えますかー?たくさんのかぼちゃが見事になっている

かぼちゃベイク
かぼちゃはオーブンでベイクしてシンプルにいただく。とっても甘くてそのままで美味しい。


<作ってわかる、トマトケチャップの真実>
わたしたちがお世話になったのは4月。夏が終わり、短い秋がやってきた時期でした。
ガーデンでは、トマトがこれでもか!というくらい賑やかになっているところでした。
最盛期は越えたというものの、毎日毎日収穫してもまだまだ実がなっていて、こんなにトマトを収穫したのは初めてでした。
しかも、そのバラエティの多さときたら!
赤、黄色、緑、黒、丸いの、長細いの、でこぼこしたの、小さいの、大きいの・・・覚えられないくらいの種類のトマト。
昨年は不作だったようですが、今年は大、大、大豊作。
たくさん採れたり、全然採れなかったり、経験を重ね、試行錯誤しながらの今年の大豊作だったようです。

トマトいっぱい
毎日毎日、熟れてくるトマトを収穫 こんなにできるのね!と嬉しい悲鳴

食べきれないくらい収穫できたトマトは、トマトピューレやチャツネ、ケチャップにして保存食とします。
保存食作りも全部ポールが自分でやっていて、キッチンのパントリーは男の一人暮らしとは思えないくらいの充実ぶり!

ここで、わたしは採れたてトマトで初めてケチャップを作りました。
採れたてフレッシュなトマトでケチャップを作るなんて、なんて贅沢な!!
と思ったんですが、食べても食べてもまだまだ熟れてくるトマトがあるので、保存食作りは理にかなったもの。

大きな寸胴鍋2杯分のトマトを、炒めた玉ねぎとにんにく、同じくガーデンから採れたハーブと一緒に、煮込んで煮込んで、濾して、煮込んで・・・水分をとばして出来たのは始めのトマト量の1/3くらいのケチャップ。
あんなにあったトマトも、ケチャップになると「あれ、これだけ?」って寂しく感じるくらい。
小瓶一本のケチャップを作るのに必要なトマトの量がどのくらいか、作ってみるまで想像もしたことがありませんでした。
そして、市販のケチャップと比べると明らかなのがその色の違い。
自家製ケチャップは、決して鮮やかな赤色ではなくて、自然の優しい橙色。
市販のケチャップのあの赤色はどうやって作られるのか・・・。

ケチャップ煮込み
お鍋いっぱいのトマトをぐつぐつ煮込む

ケチャップ完成
完成したケチャップ!瓶に入れたら何だかとても愛しくなってくる

今まであまり意識することなく口にしていたケチャップですが、こうして自分で作ってみて、初めてわかることって思っている以上にたくさんあります。
そして手作りの功績は何より、美味しい!ということ。
時間をかけて、愛情をかけてつくるから、すごくありがたみも感じます。

ケチャップに限らず、市販の調味料に関してはほとんど同じことが言えるのかもしれません。
わたしたちは、旅をはじめてから、料理をするときに既製の調味料はほぼ使わないようになりました。
自炊のために、色々な調味料をバックパックに入れて持ち運ぶことができない、ということも一つの理由ですが、もっと大きな理由は必要ないから、ということ。
ドレッシングも、マヨネーズも、何とかソースも本当はいらない。
いつも持っているのは、塩と黒胡椒とオリーブオイル、それと各土地土地で手に入る蜂蜜。
必要に応じて、ライムやチリやハーブを使えば、これだけで十分にやっていける。
というか、むしろシンプルでこれでいい!ということがわかりました。
日本に帰ってからも、油やお醤油、お味噌など、日々使う調味料は納得のいく良いもの(できれば自分で作りたい)にして、ちゃんと気を使っておきたいなと思っています。


<フードプリントを意識してみる 見えないところに想像力を>
ポールのファームで滞在中に口にしたものは、ほぼ国産、特にタスマニア産のものでした。
食料自給率の高いオーストラリアなので、当然といえば当然なのかもしれません。

ある土曜日、ホバートのサラマンカマーケットでわたしたちはピーナッツバターを購入しました。
「Home made in Tasumania Organic Peanut Butter」というラベルをみて、それだけで「良いもの」という認識をしていたわたし。
ポールから「ピーナッツはどこ産か知っている?」って聞かれたときに、頭にハテナが浮かびました。
「made in Tasmaniaだから、タスマニア産じゃないの?」って。

詳しく聞いてみると、わたしたちが購入したピーナッツバターは、オーストラリア本土から運ばれてきたピーナッツをタスマニアまで輸送して、タスマニアで加工しているとのことでした。
だから「Home made in Tasmania」。
うーーーん、なるほど。

+++   +++   +++

みなさんはフードプリントってご存知ですか?
フードプリント(Food Print)とは、Food(食料)とFootprint(足跡)を合わせた造語です。
食料に特化したライフサイクルアセスメントとして、ある食料の誕生から死までの環境負荷の総量(自然の生態系を踏みつけた足跡・その大きさ)を表す概念。
食料の誕生から死とは、つまり、食料の生産、輸送、貯蔵・流通、加工・調理、消費、廃棄にわたるすべての過程を指します。
(参考:東京薬科大学 生命科学部HP)
フードプリントが大きければ大きいほど、環境負荷が大きいということです。

このピーナッツバターの場合、オーガニックで国産だけれど、本土からタスマニア島まで運ばれるために、「輸送」の部分でフードプリントは大きくなっていたのです。
ここで言いたいのは、「地元タスマニア産じゃないからダメ!」ってことではありません。
購入したピーナッツバターは、オーガニックでクオリティーも高く身体にも良い、優良商品。
ただ、「国産」とか「オーガニック」っていう言葉だけじゃなくて、具体的なところまで、その裏側まで、しっかりと意識を向けることが大事なんだ。
そんな基本を学んだ一コマなのでした。

食料の輸送距離をあらわすフードマイレージとはまた違った尺度がフードプリント。
とても大事なことなので、もう少しわかりやすく、例えば、「じゃがいも」で考えてみたいと思います。

鎌倉在住の小野家の場合。
自転車で近くのスーパーに行って北海道産のじゃがいもを購入。自宅でお味噌汁の具にして食べる。
この場合、北海道で作られたじゃがいもが鎌倉に来るまでにかなりの移動距離。
もし、大規模農場で育てられていたら、栽培のために広大な土地が使われている。
土地を耕したり、肥料をやったり、水をやったり、収穫したりするのにも、様々な機械や車、水のエネルギーが使われている。
自宅での調理にはガスが、じゃがいもを洗うのに水道水が、入っていた包装のビニールとむいたじゃがいもの皮はごみとして市の回収日に出すので、廃棄のためには回収車、焼却のエネルギーがそれぞれかかっている。

ここ、ポールのファームの場合。
自宅のガーデンでじゃがいもを有機栽培。保存は土の中で。育てるために必要な水は雨水、肥料は自前のコンポスト。
ガーデンから食卓までは徒歩1分。じゃがいもを洗う水は雨水、洗った後の水はガーデンの水遣りに再利用。
オーブンで焼き揚げチップスに。皮はむかずにそのまま食べる。芽の部分は取り除いてコンポストへ。廃棄ゼロ。

じゃがいも 採りたて
採りたてのじゃがいも 大きくなっても収穫せずに、そのまま土の中で保存している。

フィッシュ&チップス
絶品!フィッシュ&チップス。採りたてじゃがいもはほくほくのチップスに。魚も近海でとれた地のもの。

自然環境に与える影響の差は、こうして並べてみるとよくわかります。
どちらが環境に良いか悪いか。見えないところで、実際に与えてしまっている環境負荷はどのくらいあるのか。
少し想像力を働かせてみると、今までみえなかった(みようとしなかった)ものが浮き彫りになってきます。
(この比較、あくまでわたしの理解の範疇です。もっと詳しく勉強したいな。)

+++   +++   +++

最近、このフードプリントを意識するようになりました。
身体に良いからオーガニックのものを選ぶ、地域経済のために地産のものを選ぶ。
それに加えて、地球全体の環境問題に配慮して、フードプリントが小さいものを選ぶ。
少し意識するだけで、食と環境の関係性が見えてきて、とても興味深いです。

どうやって育てているのか生産者さんに直接きいてみたい。それなら、スーパーよりもファーマーズマーケットへ。
どこの食材を使って、どうやって調理しているのか知りたい。外食するなら、ファーストフード店より、それらにきちんと答えてくれるレストランへ。

そうやって食に対する問題意識をもってみることで、少しの想像力を働かせてみることで、興味が芽生え、思考が変わり、選択と行動が変わる。
そうして少しずつ、暮らしのあり方が変わっていく。
今ではそんな風に考え、行動できるようになってきました。

タスマニアンビーフステーキ
人生で一番美味しかったビーフステーキ。このタスマニアンビーフは、ポールの友人のファームから。購入したわけではなくて、労働力と交換で得たものらしい。付け合せの野菜は全部ポールの畑から。

牡蠣をとる
その辺の海辺には天然の牡蠣がいっぱい!ハンマーを持って、はじめてとった天然の牡蠣。

新鮮な生牡蠣
新鮮な生牡蠣。ホイルで蒸し焼きにしていただいた。文句なしで美味!!

こんなことを一つ一つ考えるのは大事なんだけど、でも、なんだかいちいち面倒くさい!!というのも本音のところ。
だからわたしたちは、「結局は自給自足が一番いい!」「食の自給が一番の贅沢!!」、という考えに拍車がかかっていくのでした。

それにしても、この旅の間に、「食」について色々な価値観や考えを持つ人、様々な「食文化」に出会ってきたおかげで、「食」について真剣に考えられるようになりました。
今までも「食は大事」と思っていたけど、もっともっと根本から考えさせられたというか。
ちゃんと、自分で責任を持たなきゃという気にようやくなれた。
暮らしの中の大きな楽しみ、生きる幸せでもある「食」については、これからも関心を持ち続けていたいです。

では、また!
はるみ
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<現在地>ニュージーランド ワイへキ島
<記事> 2016年4月12日~26日 オーストラリア タスマニア ホバート近郊 タイガーヒルパーマカルチャーセンター

こんにちは、はるです。
現在地はニュージーランドのワイへキ島、オークランドからフェリーで40分ほどで来れる島に滞在中です。
アーバンパーマカルチャーな暮らしを実践している50代のご夫婦のお宅でお世話になっています。
ここへ来てから健康的なビーガン&ベジタリアンな食生活で、身体が軽くなってきているなぁと日々感じています。

今回は、4月に滞在したオーストラリア、タスマニアでパーマカルチャーファームでの体験について。

****    ****    ****

実はもともと、タスマニアには行く予定はありませんでした。
行きたい!と思ってはいたけれど、今回は時間も限られているし、寒くなるし、次の機会まで見送り・・・と考えていたのです。
オーストラリアの次はニュージーランドに飛んで、3ヶ月間WWOOFをしながら廻るつもりでいたので、ホストを探してリクエストを送りまくっていました。
だけど、どこからもいい返事が得られず・・・。
どうしたものかなー、と困っていたところに、タスマニアのホストから逆リクエストが送られてきました。
「パーマカルチャーに興味があるならぜひうちへ!」と。
メッセージを送ってくれたのはオーストラリア人のポール。
ポールは以前、日本のパーマカルチャーサイトでも仕事を手伝っていたことがあるとのこと。
他にも、アフガニスタンや東南アジア、インドでもパーマカルチャーを実践していて、数年前にタスマニアに土地を購入して、自分のプロジェクトをはじめたらしい。
「いいところそう!きっとここに呼ばれている!」
ということで、ニュージーランド行きを延期して、急遽タスマニアに飛ぶことを決めたのでした。

面白いことに、タスマニア行きを決めた直後より、ニュージーランドのホストからも逆リクエストがどんどん届くようになり…。
探してるときには全然見つからなかったのに!!
タイミングって凄いなーと思った出来事でした。

タイガーヒル
タイガーヒルという名前の通り、かつてタスマニアンタイガーが生息していたところ。

滞在中は、アメリカ、イタリア、ポーランドから来たボランティアたちと生活をともにしました。
3人ともめちゃめちゃキャラクターの濃い、ステキな女性たち。
彼女たちのおかげで、毎日にぎやかにめちゃめちゃ笑って過ごせました。

滞在中にやっていたのは、次のシーズンに向けて、畑の整備。コンポスト作り。マルチ。雑草抜き。
コンポスト
様々なコンポストをミックスしてガーデンにまく

その日、その日で採れる野菜の収穫。
アンティーチョーク
花が開く前のつぼみの時に収穫する アーティーチョーク

スクウォッシュ
スクウォッシュ。かぼちゃとズッキーニの間みたいなの。

お豆ピンク
ピンクが可愛いお豆

冬野菜、通年野菜の苗植え。
苗植え
葉物野菜や玉ねぎ、にんじんなどを植え植え。

ロケットストーブ温水器システムのメンテナンス。
(これ、とても使いやすくてイイ!)
ロケットストーブ タンク


ロケットストーブ温水器


リサイクル材料で作る、グラス窓作り。
グラス窓 枠はめ

グラス窓

クレイオーブンでピザ・パン作り。
ピザオーブン


釜焼きパン

などなど、色々なことをしてました。

ポールは日本びいきなこともあり(笑)、わたしたちにめちゃめちゃよくしてくれました。
いつも熱心に教えてくれるし、やりたいことをやらせてくれるし、美味しいもの食べさせてくれるし。
寝泊りさせてもらうキャビンは居心地良いし。
とにかくとーーーーっても、快適な滞在でした。

ポールのオムレツ
ポールの手作りオムレツ 具沢山でボリューム満点

ヒルキャビン
丘の上に立つキャビンは静かで快適

周りの環境も抜群で、山に囲まれていて、野生動物もたくさんいます。
朝、日の出とともに瞑想するのは一日のスタートにぴったり。

満月とポッサム
満月とポッサム 運が良ければタスマニアンデビルも見れるかも?

朝の瞑想
朝の瞑想 徐々に霧が晴れてキレイな朝日が見れる

将来、わたしたちが実現したいことや、思い描いていることに共感してくれて、またポールの想いにも共感できて、通じるものがたくさんありました。
ポールは一見、ギャングみたいな出で立ちだけど、とても繊細だし、真面目で紳士。
2週間という短い期間の中、色んなことをさせてもらって、パーマカルチャー精神を学ばせてもらって、とてもいい時間を過ごすことができました。
ここでもまた、生涯にわたってお付き合いできる仲間ができて嬉しいです。

ここタスマニア、ポールのところには、また戻ってきたいな。
っていうか、また近々戻るつもり。
できれば、パーマカルチャーに興味がある友人たちと一緒に行って、ポールのプロジェクトを手伝いたい。
学ぶこともいっぱいあるし、何より、タスマニア、めっちゃいいところ!

海きれい
海、めちゃめちゃキレイ!タスマニアは水も空気も海も、世界の中でトップクラスに綺麗なところ。

タスマニア行きたーーーい!という人、今度一緒に行きましょう!!
ポールのファームも手伝いながら、タスマニアの自然を満喫しに行きましょう!!

あ、ちなみに、ポールは日本人妻を募集中。
そちらも興味がある人はぜひぜひご一報ください!

では、また!!
はるみ
<現在地>ニュージーランド ロトルア
<記事>2016年3月10~17日 オーストラリア ミルドゥーラ

こんにちは、お久しぶりです、はるです。
オーストラリアからニュージーランドに移動しています。
今いるところはニュージーランドの北島、ロトルアというところ。温泉とマオリ文化で知られる街です。
北島の中でもツーリスティックな場所でニュージーのラスベガス!と呼ばれているらしいですが、
街の中心部から徒歩で国立公園までアクセスできて、自然豊かで落ち着いた街。
至る所で温泉が沸いていて、大分の別府のようにモクモクと白い湯気があちこちで立っています。
森と地熱のエネルギーをとっても強く感じるところ。
森林浴を楽しんで、ホテルのジェットバスを満喫して(この旅一番の快適ラグジュアリーホテル!!)、ビールを飲んで、至福のひと時。
ニュージーランドの人はとってもフレンドリーだし、この国に来てまだ10日ほどですが、もうすでに大好きな国となっています。

さてさて、ブログ記事は遡って、オーストラリアに戻ります。
ヤギファームでの1ヶ月間の滞在を終えたわたしたち。
次に向かった先は・・・。

****  ****  ****   

【また会いたいと思う友人とは、必ず再会のときがくる】
メルボルンから夜行バスに乗ること8時間。
やってきたのはビクトリア州の北西部に位置するミルドゥーラ。
オーストラリア全土で最長の川であるマレー川が流れる街。対岸はニューサウスウェールズ州です。

ここにやってきた目的はただ一つ。
大好きな友だちアリスに再会するため。
アリスとは、昨年11月に滞在していたメキシコのヒリトラという村で出逢い、2週間森の中での生活を共にしてきました。
(このときの体験は、本当に意味深いものだったので、また別途書きたいと思っています)
その後、わたしたちはアメリカへ渡りオーストラリアへ、アリスはアジアを旅して3月半ばに故郷ミルドゥーラに戻ってきたのでした。
メキシコで、「またいつか、どこかで必ず会おう」ってお互いにハグして涙で別れてから5ヶ月。
早くもこうして再会のときが来るなんて!

ぶどう畑
一面に広がるぶどう畑 ミルドゥーラは果物栽培が盛ん

わたしたちが到着したのは、早朝6時。
バスターミナルにはアリスのお父さんが迎えにきてくれました。
まだ薄暗い夜明け前、しかも初対面にも関わらず、アリスのお父さんは元気いっぱいでわたしたちを迎えてくれました。

看護師としてすでに仕事復帰をしているアリスは前日からの夜勤シフトのため、朝9時の帰宅予定。
「自分で迎えにいけないからお父さんに迎えを頼むね、帰ってくるまで家で待っててね」とメッセージをくれていたアリス。
あつかましくも本人不在の自宅にあがらせてもらい、アリスの帰宅を待たせてもらうことにしました。
・・・のつもりが、久しぶりの夜行バスでほとんど眠れなかったのと、アリスの家という安心感からか、準備してくれていたお布団に倒れこんで爆睡してしまったわたしたち。

目覚めたのは、お昼前。
物音に気付いてか、仕事から帰ってきていたアリスは、わたしたちが寝させてもらっている部屋に入ってきて、とびっきりの笑顔をみせてくれました。
ぎゅっとハグをして、アリスの温かさを感じたら、何だかぐっと込み上げてくるものがあって、自然と泣けてきちゃいました。
気付けばアリスも同じように目に涙を浮かべていて。
ただ、一擁のハグととびっきりの笑顔。
それだけで、確かに通じるものがある。
今、わたしの目の前にアリスがいる。ここで、こうして再会できた。
そのことに、ただただ感謝の想いが湧いてきたのでした。

旅の中でたくさんの人に会ってきたけれど、中でも、こうして再会し、また関係が続いていく大切な大切な友人ができたこと。
それは、これからの人生にわたる貴重な宝だな、と思っています。
「また会おう!」って心から言い合った仲間とは、どんなに離れていても、いつか必ず、またどこかで再会のときがくる。
想像するだけで、次に会えるときが楽しみで仕方ないです。

アリスの家でお世話になったのは一週間。
一緒に家の周りをお散歩したり、買い物をしてご飯をつくったり、家族の家に遊びにいかせてもらって、お母さんや妹さん家族にも会わせてもらったり。
何気ない日常の生活を共に送らせてもらいました。
非日常であったかのようなあのメキシコの森での生活が、今のアリスの日常の生活に息づいているのがはっきりと見えて、何だかとっても安心したというか、嬉しかったというか。
旅で学んだことが、こうして日常になっていくんだなーって思うと、アリスの生活なのに自分のことのようにとてもワクワクしてくるのでした。

カンガルーステーキ
オーストラリアでしか味わえないジビエ料理 カンガルーのグリルなんかもご馳走になった。


【静かな川のほとりで はじめてのレイキ体験】
週末に、アリスのお父さんにキャンプに連れて行ってもらいました。
野生のカンガルーが驚くほどたくさんみれる国立公園。シーズン中は混雑が激しいというお勧めのスポットも、平日ということもあって、わたしたちだけの貸切状態でした。
マレー川のほとりにテントを張って、火をおこしてご飯を作って。
南十字星が輝く星空を飽きずに眺めて、色んな話をしました。

キャンプ
旅の間に大好きになったキャンプ 日本でも日常的にキャンプしたい

アリスが帰国後の話をたくさんしてくれました。
旅から帰ってきてから、自分が本当に何を大事にしたいのかがはっきりとして、それに伴って、働き方も、家族との関係も、時間の使い方も変わってきた。
今、自分にできること、今、自分がしたいこと、をここ地元でやりはじめたら、今まで住んでた同じ地域のはずなのに、見え方がすっかり違ってきたし、知り合う人も多様になった。
以前よりも彩り豊かで充実した日常は、旅とは違う楽しさがあって毎日が楽しい。
そういって、アリスは旅から帰ってきてからの暮らしと自分の変化について話をしてくれました。
そして、きっとマサとハルミにも同じことが起こるよ、って予言するように微笑んでくれました。

忘れられないのは、翌朝、川のほとりでアリスにしてもらったレイキ体験。
旅の間に、瞑想やレイキやクリスタルヒーリングなど、代替医療による治療に出会ったアリスは、自らも治療者(ヒーラー)としての道を歩み始めています。

アリスは病院で働く看護師です。
今は救命で働いています。
現代医療の第一線で活躍するアリスですが、現代医療の矛盾や不足部分にもしっかりと眼を向けていて、代替医療の必要性を強く感じているようです。

代替医療といっても、その内容は広範囲に渡っていて、鍼灸、気孔、アーユルヴェーダなど世界の伝統医療や民間医療、瞑想や呼吸法など様々あげられると思います。
わたしは、この分野にもかなり興味はあるものの、「レイキ」については、中身がよくわからない何となく胡散臭いもの、という偏った考えがありました。

でも、今回アリスにレイキをしてもらって、その考えが変わりました。
体験してみて、それが一体何なのか、はじめて身をもってわかったのです。
レイキをしてもらっている間、閉じた眼の奥に様々なイメージが見え、身体の一部が温かくなったり、冷たい風を感じたりというはっきりとした体感がありました。
アリスがわたしの身体にかざした手から感じたという気の流れと、チャクラの開き具合からみる、心身(+魂)の状態の説明は、なるほどなーと納得できるものでした。
受けてみて、少なくとも、レイキに対する「胡散臭いもの」という偏見が取れました。
今回の体験は、やってくれたのが信頼しているアリスだったから、得られるものが多かったのかもしれません。

川釣り
アリスのお父さんに誘われて川釣りに挑戦するまちゃ


【スピリチュアルって、一体なに?】
このレイキに代表されるヒーリングを説明するときに、「スピリチュアル」という言葉がよく出てきます。
アリスも、旅を通して得たものとして、「スピリチュアリティの成長」をあげていました。

スピリチュアルって一体なんだろう?
残念ながら、わたしはうまく説明ができません。

でも、わたしも、この旅を通して「スピリチュアリティが成長した」と思っています。

何となく選んだ道が、自分たちにとって必要な学びに繋がっていたりすると、自分の力ではなくて、見えない大きな力に「導かれた」と感じたり。
森の中を歩いているだけで、自然のエネルギーを感じて生命力が湧いきたり。
そんな体験を繰り返すうちに、自分も自然の一部だ、繋がってるんだ、と実感するようにもなった。
たくさんの人の見返りの無い愛にふれて、自分もそうありたいな、と自然と思えること。
生きとし生きるもの、その全ての生命を想像し、慈しめるようになったこと。

旅の中での様々な経験を通して、そんな風に感じたり、思ったりすることが多くなりました。

旅を通して得たこと。
それは、「経験値があがった」とか「知識が増えた」とかよりも、
「精神の純度が上がった」。
そのことの方が大きいのではと思います。

思想家サティシュ・クマールが著書で、「スピリチュアルとは呼吸すること」って言っていたのを、旅を始めるずーーーっと前に手帳にメモしたことがありました。
その記憶が、消えずにいつも自分の中にあり続けていました。
その意味が、今ならなんとなく分ります。
何も特別なことではなくて、呼吸するように、自然なこと。
当たり前に自分とともにあるもの。
それがスピリチュアルといわれるものなのかな。

アリスに、このタイミングで再会できたこと、そして、アリスにレイキをしてもらったこと。
全く予想も期待もしていなかったのに、準備されていたかのように起きた出来事。
これも、何か大きな意味があるような気がしています。

ひまわり
大好きな花 青空に映えるひまわり ひまわりをみると元気になる

****   ****   ****

久しぶりの記事、なかなか伝わりにくい内容かも…?
もし何かのアンテナにひっかかった方がいれば、また会う機会があるときにお話できたら嬉しいです。

ただ今、ネット環境も時間の自由もばっちりなところで滞在しているので、次からまたテンポよくアップしていきたいと思います。

ではまた!

はるみ
こんにちは、はるです。
引き続き、オーストラリアの小さな小さなヤギファームでステイ中です。
朝は薪ストーブを焚くほど寒いかと思えば、クーラーを入れるほど日中は暑くなったり、とても気温変化が激しくて、夏と冬が一日にやってくるみたい。
実際、メルボルンは一日に四季がくる、と表現されるんだそう。
日本も春に向かって、寒くなったり、暖かくなったりしているころでしょうか?

***   ***   ***  

さて、ここでの生活を満喫中のわたしたち。
色々なことを学べる意外に、ここを気に入っている理由の一つは、自由に過ごせる時間が多いこと。
一日に3,4時間くらいガーデニングやベビーシッターなどをして、朝と夕方のミルク絞りを手伝ったら、あとは自分達の思うように過ごせます。
ありがたいことにwi-fiも繋がるし、こうして溜まりに溜まったブログの更新に勤しんでいるわけです。

自由な時間がいっぱいある中でわたしが楽しんでいるのがケーキ作り。
自家製のチーズやヨーグルトを使って簡単にできるケーキやスイーツをここぞとばかりに作りまくっています。

何を隠そう、わたしが一番好きなケーキはチーズケーキ。
中でもベイクドチーズケーキが大好きなんです。
この旅の間にも、チーズケーキを探しては食べ歩いていますが、なかなかこれ!という一品に巡りあうことはできません。
多分、日本のチーズケーキが一番美味しい(というかハズレがない)。
節約生活の中、奮発して買ってみては絶望するということを繰り返してきたので、もはや外では食べなくなっていました。

でも、異様にチーズケーキが食べたくなることがある。
そういえば、長らく食べてないなぁ。
時間もたっぷり・・・材料も揃っている・・・今作らずしていつ作る・・・???

ということで、チーズケーキを焼いてみることに。
レシピはネットで探して、適当にアレンジしました。

自家製ヨーグルト
自家製ヨーグルト なめらかさと爽やかさに驚愕!久しぶりに食べ物で感動した。

材料は自分たちでミルクを搾って作った、自家製のヤギのクリームチーズとヨーグルト。
庭で飼っている鶏が産んでくれた新鮮な卵に、小麦粉、きび砂糖、レモン。
ボトムには、簡単お手製タルト生地を敷いて。

基本的には混ぜて焼くだけ。
超シンプルでいたって簡単。
レシピでは生クリームを使うところを、ヘルシー&お手軽に、今回は自家製ヨーグルトで代用しました。

オーブンで焼いて、冷めたら、冷蔵庫で一日寝かせる。
すぐに食べるんじゃなくて、この一日お預け!なのが、じらされて、お楽しみ感が増していい(笑)

究極のチーズケーキ
究極のチーズケーキ?焼きムラがあるのには目をつぶって(笑)

さてさて、一日あけて、いざ実食!!
肝心のお味の方は、というと・・・?

美味しーーーーい!!
自分でいうのもなんだけど、かなり美味しくできました。
大雑把な性格なもんで、ちゃんと分量を量ったりできなくて、いつもの如く適当なんだけど、それでも十分満足のいく出来。
ヨーグルトをたくさん使ったので、少し酸味が強いものの、さっぱりしていてそれもまたよし。
さらに一日置いた翌々日は、味が落ち着いてもっと美味しくなっていました。

この結果はわたしの腕というよりも、確実に、材料の良さのおかげ。
何の混ぜ物をしていない、自家製のクリームチーズとヨーグルトでつくるシンプルなベイクドチーズケーキ。
これが美味しくないわけがない!!

小麦粉やお砂糖、レモンにもこだわって、ボトムにひいたタルト生地ももちょっとレベルアップして、薪オーブンでじっくり焼いたら、それこそ究極のチーズケーキになる!!
・・・と一人でテンションがあがっていたわたし。
でもそのくらい、美味しくて、さらに可能性を感じる一品だったのです(自分でいうな)。

チーズケーキ2
冷やして美味しいチーズケーキ 簡単にできちゃうのもポイント高い!

他にも、子ども向けのにんじんヨーグルトケーキ、クリームチーズたっぷりのティラミス、シンプルなヨーグルトカステラ、とかとかいっぱい作って楽しんでいます。
もちろん、スイーツだけじゃなくて、お料理にもヨーグルトやチーズを使わせてもらっています。

ティラミス
クリームチーズで作るティラミス。マスカルポーネよりはカロリー控えめ。

自分たちの手でミルクを搾って作ったチーズやヨーグルトなので、どんな風に使おうか、どうしたらもっと美味しく食べられるかって考えるのが楽しくて楽しくて。
愛情も思い入れもたっぶりこめて作ったものを、みんなが美味しいといって喜んで食べてくれるのが、とっても幸せ。

問題は作りすぎの食べすぎで、カロリーオーバーになるのでは・・・ということ。
ヤギ乳製品は、牛乳製品に比べて、カロリーが低く、消化によくて、栄養価も高いそう。
そんな言い訳もしながら、今しかできない贅沢な幸せを味わっています。

・・・いやいや、今しかできない、じゃなくて、日本に帰ってから、自分たちで自家製の材料を揃えられるようになって、
今度こそ究極!!のチーズケーキを焼けるようになりたいものです。

カマンベール
ブリーチーズ(カマンベール)発酵&熟成期間が長くなるにつれ、扱いが難しくなる。

そして、そして。
実はここで終わりではなく、自家製ならではの嬉しい贅沢なおまけが。
それは、ヨーグルトやチーズを作るときに出てくるホエイ(乳清)。
市販のヨーグルトでも時間が経つと表面に浮いてくる、あの水分のことです。
ホエイはヨーグルトやチーズを作る過程で大量に出てきて、捨ててしまっているんだけど、すごくもったいないなぁ、と思っていました。

何か使い道はないかと思って試してみたのが、髪を洗ったあとのリンス。
いつも石鹸で髪を洗ったあとのキシキシ(アルカリ性)を、お酢やレモン(酸性)でリンスしていたんですが、試しにホエイを使ってみたら、びっくりするほど優秀。
めちゃくちゃ髪が潤うし、お湯で流すだけでみるみる髪がサラサラに・・・!!

さらに、顔にもつけてパックをしてみたら・・・
これまた!もっちりしっとり潤った!!
久しぶりの潤いにびっくり(笑)

毎日するのは面倒だし、する必要もないかとは思うけれど、たまにはやったら髪にもお肌にもとっても良さそう。
ここにいる間は、贅沢なおまけ、ホエイの恩恵をたっぷり受けたいと思います。
あるものを捨てずに有効活用。
とってもパーマカルチャーなのでした。

そんなわけで、ミルク搾り、自家製チーズ&ヨーグルト作りから、ケーキ作り、ホエイ活用のおまけまで、余すことなく味わい尽くしているわたしたち。
食に止まらず、生活全般に楽しみと深みが生まれ、そこからどんどん派生して興味の範囲も広がってきています。
ここでこうしていい経験をさせてもらって、本当に感謝、です。

さて、明日は何を作ろうかなー

はるみ
こんにちは、まちゃです。

低カロリーといわれるヤギミルク。
でも毎日、ほぼ毎食、ヤギのチーズを食べまくっていたら、さすがにちょっと太ってきた気がします。
無ければないで食べないんだけど、そこにあったらついつい食べてしまうんだよな。

ブルーチーズピザ
ある日の夕食、ブルーチーズのピザ。

今回は、そんなヤギファームでの日々の中で膨らませている妄想について。

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前回の記事で、はるが子育てについて、書いていました。

子育てについて、ここへ来て、僕がもう一つ感じたことがあります。

それは、

「アヴシィのデイケア代、高いなぁ~」ということ。
デイケアとは、一日だけの民間の幼稚園みたいなもの。
アヴシィは週に1回ずつ、2ヶ所のデイケアに行っています。

サラに、デイケア代がいくらなのか聞いて、びっくりしました。
今の僕とはるなら、アヴシィ一人の1ヶ月のデイケア代だけで、二人で1ヶ月、十分暮らせちゃうと思います。

以前、僕たちの妄想の記事でも書きましたが、そんな風に子育てや教育にお金がたくさんかかってしまうということは、大変なことです。
それによって、子を授かることを諦めているなんていう人の話さえ聞いたことがあります。
でも僕は、もっと違った子育てのあり方が可能なんじゃないかといつも思っています。
お金をそんなにかけなくたって、子どもにとって、今と同じ、あるいはより望ましい、育ちの環境が作れるんじゃないか、って。

それもあって最近僕は、ホームスクーリングやオルタナティブスクールといった、これまでとは違う教育のあり方にも関心があります。
なぜなら、既存の日本の学校教育には、いろんな意味で限界や無理がでてきているように感じているから。

最近は日本でも、既存の学校とは違うオルタナティブスクールの取り組みが少しずつ増えているみたい。
フリースクールとか、シュタイナー学校とか。
でも、今の日本の制度では、オルタナティブスクールは学校ではないので国からの援助が一切得られない。
ということは、運営側と保護者側双方に金銭的負担がのしかかってしまう。
限られた人しかいけないオルタナティブスクールでは、あまり意味がない。
そのために国の制度を変えていくことも一つだけど、他にも何かいい手はないだろうか、と考えている。

基本的に僕はそういう教育の場の選択肢が増えるのは、とてもいいことだと思う。
だけど、日本でのオルタナティブなスクール、例えばフリースクールは、学校とは違う、悪く言えば、学校に行けない子が行くところ、みたいな感じで、学校より劣ったところというイメージがどこかである。
そうじゃなくて、あくまでも学校は、教育の場の一つであって、それが全てじゃないはず。
多様な教育の場の中から、それぞれの子どもにあったものを、それぞれの親と子どもが自由に選ぶ、という認識が広がれば、日本はもっと変わってくる気がする。
僕もこれから子育てをしていくようになったら、そういうこれからの教育や子育ての場作りにも取り組んでいきたい。

さて、そんなこれからの子育ての場作りに大切なことの一つは、「コミュニティ」の存在だと思っています。

もしも、お父さんお母さん二人だけで子どもを育てていかなきゃいかないとしたら、それはもう超大変。
たぶん不可能です。
サラ&ダニエルの子育ての現場を間近で見ていてそう思います。
サラ&ダニエルは、自分たちだけじゃなくて、周りの人にいい意味で「頼って」、子育てと夢の実現を両立させています。
例えば、近くにいる親や兄弟とか、ファーマー仲間とか、僕たちのようなボランティアワーカーの力に頼りながらの子育てです。

そうやって、親だけじゃなくて、協力しあえる人たちで成るコミュニティ全体で、子どもを育てていくのが理想的なあり方なんじゃないかと思っています。
それは何も特別なことじゃない。
ずっと昔から人はそうやって子どもを育ててきたんじゃないか。
村全体で、とか、部族全体で、とか。
今回の旅の中で、マレーシア イバン族のロングハウスに行ったときとか、インドのラダックに行ったときとかも、そういうことを感じました。
コミュニティ全体で子どもを育てているっていう感覚。

「家族」の概念も、大昔と今とでは全然違っているんだと思う。
世界の先住民族の暮らしの中では、きっと誰もがみな家族だったんじゃないかな。
そしてこれからの時代はまた、家族のあり方が大きく変わっていく可能性があると思う。
家族もシェアするような時代がやってくる気がする。
かつての先住民族の暮らしのように。

ということで、僕たちは、同じような思いを持っている仲間たちと、子育ても一緒にやっていけるようなエコビレッジとか、コミュニティを作ってみるのも面白そうだなと妄想しています。
ピンと来た方がいたら、ぜひ一緒にやりましょう。

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さてコミュニティのほかに、もう一つ、今妄想しているのは、「お金」にまつわること。
「おすそ分け経済」というのを思いついたという話。

僕たちも、暮らし始めたら、サラとダニエルの家で学んだことも活かして、ヤギを飼ったり、ヤギミルクでチーズを作ったりしていきたい。
作ったチーズは僕たちだけではとても食べきれないし、周りの人におすそ分けしたりして使っていきたい。

例えば、他の誰かに野菜をもらったお返しとか、畑道具を貸してもらったお返しとして、物々交換に使うのもいい。
食べ物や物に限らず、お互いに必要な力や技術を、お金を介さず、交換しあうのは面白いし、やっていきたいこと。

でも、せっかくいいチーズを家で作れたのなら、物々交換にとどまらず、それがちょっとした小銭稼ぎにも繋がったら素晴らしい。
生活のためには、お金が必要だから。
しかしながら、チーズを商業的に売ろうとすれば、保健所の許可とか、ちゃんとした施設を整えなきゃいけないとか、面倒なことが多い。
それをやろうとすれば、お金もかかるし、ハードルは高い。

そこで、「お金とヤギチーズをおすそ分けしあえばいいのではないか」、と思いついた。
と言うと、「お金とチーズを交換しているのだから、結局チーズを売るってことでしょ?」と思われるかもしれない。
でも、僕の中では全然違う。

例えば、僕たちが作ろうとしているコミュニティ作りに賛同してくれる人がいたとする。
そして、その人が、コミュニティ作りに必要なお金を僕たちに「おすそ分け」してくれたとする。
おすそ分けしてもらったお金のお礼に、僕たちはヤギチーズをおすそ分けする。

おわかりいただけるだろうか?

野菜とチーズをおすそ分けしあうかのように、お金とチーズをおすそ分けしあったのだ。
商業的にチーズを売ったわけではない。
こう考えれば、商業的にちゃんとした施設がなくったって、問題ないんじゃないか。
普段は物々交換に使ってるヤギチーズがちょっとした収入源にもなりうる。

これぞ名づけて、「おすそ分け経済」。
まるで一休さんのとんち話のようだが、画期的な考えではないだろうか。
しかし実際のところ、この「おすそ分け経済」が法的にどうなるのかは、まだよくわかっていません。
今後、さらに追求すべき妄想です。

ちなみにだけど、個人的には、日本は食品にまつわる衛生基準がちょっと厳しすぎる気がする。
アジアや中南米の国々では、その辺の路上で、屋台などのちょっとした小商いをしているお母さん達の光景をよく見る。
中には、衛生的にどうなんだ?と思うような見た目の屋台もある。
でも、食べてみれば、それが結構美味しいし、お腹を壊したことも今のところない。
これは予想だけど、あのお母さん達は、屋台を開くのに、厳しい審査を通り抜けたり、保健所の許可を得るために苦労したりとかはしてないんじゃないかな。

でももし日本で、そういうお店をやろうとすれば、はるかにハードルが高くなるはず。
食品衛生に関する厳しい基準があるから。
食品衛生はもちろん大切だけど、その厳しすぎる基準が、日本人の多様な小商いの可能性を奪ってしまっているようにも感じる。

海外で日本を客観的に見ると、「高度に管理されすぎてる社会も、どうなのだろうか」、とよく思う。
もっとラフで自由であったらいいのに。

****  ****  ****

さて、「コミュニティ」、「お金」ときて、今回最後のテーマは「ケンカ」です。

サラ&ダニエルの日常を見ていて、感じるのは、ケンカが激しいということです。
サラ&ダニエルというか、サラが激しいです笑。
でもそんな風にケンカしてるサラ&ダニエル(主にサラ)を見ていて、いいな、と思ったことがあります。
それは、感情を溜め込まず、外におもいっきり出して表現すること。

サラは、ダニエルに対する怒りの感情がMAXになったとき、結構なシャウトをします。
言葉も激しい言葉を使ったりします。
自分の母親に対しても、めちゃめちゃ激しく怒りを表現していたこともありました。

そういうやりとりを端から見ていると、何だか海外のコメディ映画とか、ドリフ大爆笑を見ているような、コテコテの展開で、思わず笑いがこみあげてきます。
でも笑えません。
だってそれはめちゃくちゃ激しすぎる怒りの表出だから。
入っていく隙なんか微塵もなくて、こちらとしては、ただ呆然として眺めるばかり。

最初は見てて、ちょっとビビっていたけど、怒りの感情を出し切ったあとのサラはすごくすっきりしていて、こちらまで気持ち良いです。
その後は全く引きずることなく、何事もなかったかのように平常に戻る。
こうして溜めずに怒りやストレスを発散していくことが、忙しい毎日をやりくりしていく秘訣のように思います。

と同時に、健全な夫婦関係を保つ秘訣でもあるかも。
激しいケンカを繰り広げながらも、実はお互いに尊敬しあってるのがこちらにも伝わってくるから、ステキな夫婦だなと思います。
生きていると、感情をついつい溜め込んじゃうこともあるけど、僕もサラのように、感情をあるがままに表出していこう!と思うのでした。

ということで、最近はそんなことを妄想しながら、ヤギファーム家族との日々を楽しんでいます。
もう少しだけ滞在が伸びそうです。

ではまた!

まちゃ
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